乗り鉄&城

国宝・現存天守 松本城

JR松本駅前

JR松本駅は篠ノ井線、大糸線及び松本電気鉄道のターミナル駅です。市内にある国宝の松本城、重要文化財の旧開智学校をはじめ、周辺の温泉地や上高地、美ヶ原高原、北アルプスなどへの観光拠点駅。

松本城

1504年~20年(永正年間)に築かれたとする深志城が起源とされる。城は一時、武田氏が領有するが、1582年(天正10年)、かつての城主小笠原氏が旧領を回復し、城を拡張した際に松本城と名を改めた。また、望楼型天守と層塔型天守、双方の特徴を持つ5重6階の天守の大半は、1590年(天正18年)より城主となった石川一数正・康長父子の時代に完成している。現在、現存天守など5棟が国宝に指定され、復元された太鼓門などを見ることが出来ます。

太鼓門

江戸時代は倉庫として使用されていました。太鼓門の建設年代は明確ではありませんが、石川氏には完成していたと考えられます。

二の丸御殿跡

二の丸御殿は1594年頃にしゅうこうした天守に続いて建てられたと考えられます。敷地は約1,900坪、建坪は約600坪、部屋数は約50ありました。

一の門

本丸に入る重要な入口。この門を入るとかつては本丸御殿がありました。本丸御殿に通じる格調高い正式な門という意味で、当時の最高の色調である黒の名を冠して「黒門」と呼んだと考えられます。

国宝に指定された大天守・乾小天守・渡櫓・辰巳附月見櫓

松本城の天守群は、大天守・乾小天守(最右)・渡櫓(大天守と乾小天守の間)・辰巳附櫓と月見櫓(大天守の左側※辰巳附櫓<上>月見櫓<下>)が連結複合式の天守。

松本城の特徴

標高590メートルの盆地内平地に位置しています。平地に築かれた平城。大天守と乾小天守、その両者をつなぐ渡櫓は、戦国時代末期に築造され、辰巳附櫓と月見櫓は、江戸時代初めに造られたと考えられます。豊臣秀吉の家臣、石川数正・康長父子により創建された大天守・乾小天守・渡櫓は、1593~4年(文禄2~3年)にかけて築造されたと考えられます。これら三棟は、江戸の家康を監視する城として、甲府城、高島城、上田城、小諸城、沼田城とともに秀吉側の城主が配置された江戸包囲網のひとつの城と言われています。

捨て瓦(すてかわら)

屋根の上に平瓦が敷かれているところが数カ所ありますが、この瓦を「捨て瓦」と言います。上の階の屋根から雪が凍って滑り落ち平瓦や丸瓦をいためる可能性があるので、昭和の大修理の際に保護のために置かれました。

桔木(はねぎ)構造<6階>

屋根裏を見上げると太い梁が井の字の形に組まれ(井桁梁/いげたばり)、四方に出て軒をつくる垂木の下に、さらに太い桔木が外側に向かって放射線状に配置されています。これは天守最上階の重い瓦屋根の軒先が下がらないように支えるため、テコの原理を使った装置です。

二十六夜神<6階>

1617年(元和3年)松本に入封した戸田氏が祀ったとされています。月齢26日の月を拝む信仰で、戸田氏は毎月3石3斗3升3合3勺(約500米を炊いて米を炊いて供えたと言われています。関東地方で盛持ち込まれたものと持ち込まれたものと解されています。

御座所<4階>

城主が天守に入ったときはここに座を構えたと考えられています。ただし、客人の接待場所ではありません。戦時に城主がここに籠る場合は、天守も戦闘の最終局面を迎えることになりました。三間×三間となっていて、小壁をおろし、内法長押を廻しています。

野面積み

天守・乾小天守・渡櫓の石垣は修理を施していますが、400年前に積まれたままで積み替えは行われていません。天守台の石垣は野面積み(乱積)で未加工の自然石を使用した石垣です。傾斜も緩いです。

滴水瓦(てきすいがわら)

滴水瓦とは、瓦の軒に部分が部分が逆三角形をしていて雨水がしたたり落ちやすい形に作られた瓦です。秀吉の朝鮮出兵に参戦した大名たちが築いた城に突如多く用いられるようになり、関ヶ原合戦以降大名の配置転換により全国に広まったと言われています。
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時間があれば乗りたい鉄道に乗ります。着いた先にお城があればめぐります。「鉄印帳」「御城印帳」は必携です。 “ミニチュアシュナウザー”を飼う愛犬家でもあります。世界遺産検定1級を取得しています。 ~ If I have time, I will take the train I want to ride. If there is a castle in the place where I arrived, I will go around. The " Railway Stamp Book" and " Castle Stamp Book" are must! And I am a dog lover , too. I have a lovely miniature schnauzer.