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博物館 網走監獄&監獄食堂

博物館 網走監獄

実際に旧網走刑務所で使用されていた舎房や教誨堂、庁舎などを移築・保存した、日本で唯一の本格的な監獄博物館です。広大な敷地には、国指定重要文化財が8棟、登録有形文化財が6棟という歴史的価値の高い木造建築物が立ち並び、明治から大正時代の刑務所の姿をそのままの形で体感することが出来ます。

網走刑務所旧庁舎【重要文化財】

刑務所管理部門の主軸となる建物で、最高責任者の典獄室をはじめ、会議室、総務課、用度課、教育課、作業課の各課に区切られていました。木造平屋、寄棟瓦葺き屋根に屋根窓をみせる。屋根窓は、合計6カ所みられ、半円アーチ窓を建て込んでいます。水色とグレーの外観庁舎に電気が灯ると網走の人々は「最果ての不夜城」と呼んでいたと伝えられます。

網走刑務所裏門&哨舎【国登録有形文化財】

網走刑務所 水門

網走刑務所の前方には網走川が流れていました。この川を利用して、網走刑務所では、生活物資を運び入れたり、農場へ肥料を運ぶなど、貴重な水路として利用していました。博物館では往時を偲び、筏に肥溜めを載せ農場に運ぶ様子を再現しています。

二見ヶ岡農場【国登録有形文化財】

網走刑務所の施設であるものの、外役所のためにその建物内に舎房や教誨堂、浴室など全てが揃っています。ここは受刑者自身の自立を促す開放的処遇施設という重要な役割を担っており、肥沃な土地を活かした馬鈴薯の栽培などを行っていました。

舎房及び中央見張所【重要文化財】

重要文化財に指定されています。5棟の舎房が放射状に広がる構造で、全ての廊下を中央の見張所から監視できるように設計されています。このタイプに木造建築は世界最古で、しかも国内唯一の現存例。総数226房という大規模な施設の一部には、実際に中に入って囚人の生活空間を体験できる房もあります。

第5舎・通路の中央を走る薪ストーブと煙突

極寒の網走では、暖房機が不可欠です。開設当初、薪ストーブを設置して暖を取っていました。その後、時代と共に、石炭ストーブ、石油ストーブ、スチーム暖房と変わっていきます。薪ストーブと煙突は、網走刑務所で当時使われていたものをそのまま再現しています。製作にあたり、仕上げ工程は受刑者が行いました。

第4舎房24房

伝説の脱獄犯の白鳥由栄が収監されていました。彼はここでも脱獄に成功しており、その際の様子が再現されています。※白鳥由栄(しらとりよしえ)・・・青森刑務所から脱獄するなど、複数回の脱獄に成功。鍵や鉄板を加工したり、怪力や柔軟性を活かしたりするなど様々な方法で脱獄した。「人間の作ったものは必ず壊せる」という信念を持っていたと言われる。「ゴールデンカムイ」のキャラクター「白石由竹」のモデルであり、型破りな脱獄方法や人物像が白石のキャラクターの元になっています。

教誨堂(きょうかいどう)【国登録有形文化財】

教誨事業に行われた講堂で、教誨とは収容者に対して行う精神的、倫理的、宗教的な強化指導のことである。僧侶や牧師さんが受刑者に人の道を説き、更生へと導くように尽くした場所でもあります。

監獄食堂

現在の網走刑務所で収容者が食べている食事のメニューを再現し、「体験監獄食」として提供している。麦飯(麦3:白米7)、焼き魚(さんまorホッケ)、小皿、中皿、味噌汁。
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時間があれば乗りたい鉄道に乗ります。着いた先にお城があればめぐります。「鉄印帳」「御城印帳」は必携です。 “ミニチュアシュナウザー”を飼う愛犬家でもあります。世界遺産検定1級を取得しています。 ~ If I have time, I will take the train I want to ride. If there is a castle in the place where I arrived, I will go around. The " Railway Stamp Book" and " Castle Stamp Book" are must! And I am a dog lover , too. I have a lovely miniature schnauzer.