「地獄」の名称の由来
別府鉄輪・亀川の地獄地区は、千年以上も昔より噴気、熱泥、熱湯などが噴出していたことが「豊後風土記」に記せられ、近寄ることも出来ない、忌み嫌われた土地であったと言われています。そんなところから、人々より「地獄」と称されるようになりました。今も鉄輪では、温泉噴出口を「地獄」と呼んでいます。
国指定名勝・・・国が指定した文化財の一つ。特に「名勝」は優れた景勝地のことを指し、温泉として全国で初めて「海地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」「白池地獄」の4地獄が平成21年7月23日告示されました。
国指定名勝「海地獄」
神秘的で涼しげなコバルトブルーの池。一見、海のようですが、実は摂氏98度もあります。今から1200年前に鶴見岳の爆発によって出来ました。
















赤池地獄・・・海地獄では青い地獄だけでなく赤い地獄もあります。




鬼石坊主地獄
灰色の熱泥が大小の球状をなして沸騰する様が坊主頭に似ており、鬼石という地名に由来して鬼石坊主地獄と呼ばれています。泉度99度。












鬼石坊主地獄に併設の足湯


かまど地獄
昔、氏神竈門(かまど)八幡宮という神社のお祭に地獄の噴気で御供飯を炊く習わしがあったところから名付けられました。猛烈な噴気と一緒に熱い温泉を出しています。

かまど地獄一丁目(90℃)
茶褐色の熱泥地獄。地下にある岩盤が地熱によりできた粘っこい色んな種類の粘土が溶け出した色です。




かまど地獄二丁目
かまど地獄のシンボルとも言えるかまどの鬼がいます。この鬼は、改心してかまど地獄の門番になった八幡竈門神社の伝承の鬼。鬼の横には藤の花もあり、季節になると綺麗な花を咲かせます。




かまど地獄三丁目
コバルトブルーの色をした地獄。白色物質は非晶質のシリカ(温泉沈殿物)で70年前後年数がかかって出来たものと推測されます。

かまど地獄四丁目
ここの池の色は地下にある岩盤が地熱によりできた粘っこい色んな種類の粘土が溶け出した色です。酸化鉄の色ではありません。


かまど地獄五丁目
池の色が変わる不思議な地獄。この池の年に数回、ある日突然色が変化します。ブルー・グリーンなど色も濃くなったり、薄くなったりします。原因はわかりませんが、自然の力の不思議です。

